樹木 病気と対策 Tree Peste ~Garden Point~

こんにちは。今回、飯能市のオリーブ植替えで土壌資材を選びに、久しぶりに薬香草園さんへお伺いしました。優しいハーブガーデンです☺

いつもでしたら知識の豊富なガーデナーさんとお話しできるのも楽しみですが、この日の気温はとても高く、空調服で一生懸命にお掃除や草取りをされていましたので、遠くからエール送ります。☺

今年の雨季はとても目まぐるしい陽気です。6月に気温35度って、凄すぎます。

木々も植物も。私たち人も、気候や気温、様々な変化には徐々に馴染んでいく時間が必要なのですね。☺

◆こちら飯能市内、店舗さまのオリーブです。

仲良く別品種を寄せ植えされたのでしょうか。。ご相談いただいた際には全て枯損していました。

樹木の水分不足、冬の寒さ、日照不足、風通し、土壌状態、根腐れなど、、

オリーブが枯れてしまう原因は様々ございますが、根元の大きなバークチップを避けますと、、

根元付近の樹皮がぐるっと、やられていました。

また幹には小さな穴も診られます。こちらの様子からは「オリーブ アナアキ ゾウムシ」の疑いもあるようです。

現在の対策としましては、

適度な湿気や温度、薄暗い環境を好むとされておりますので、それらの環境をひとつひとつ取り除くことが効果的とされています。

　根の廻りや幹元付近へは、多くの下草などを植えずにクリーンに保つことや、風通しを良くしながら適度に乾燥をさせたり、予防薬（スミチオン乳剤）など4月から9月頃にかけて幹元へ散布したり、また薬剤を使いたくない場合は、見つけ次第に捕まえる方法となります。

出来るだけ目視での発見を早めておくことが重要で効果的とされています。☺

オリーブの入っていました木製鉢は経年で穴が空き傷んでしまっていましたので今回、ファイバークレイ製の鉢をご用意させていただき、常緑樹イチゴの木（ストロベリーツリー）より成長が穏やかな「ヒメイチゴの木」を植樹しました。

根詰まりや根腐れ防止、乾燥防止用に人工土壌材とキューブタイプのココヤシで薄くカバーしています。根元へたっぷりお水をまわし2種類のアイビーを添えて完成です。☺

◆こちらは、国分寺市のお客さまから生垣の一部が枯れてしまい、レッドロビンに多くみられます「ごま色斑点病」の症状が現れてしまい、ご連絡をいただきました。

病状の進んでしまった枝葉は除去し、その他の枝葉には「ダコニール殺菌剤」散布を施します。

西洋ベニカナメやレッドロビンの生垣、木々の根元に落ちた葉は綺麗に清掃し、

土壌からの感染量を最小限に留めます。土壌表面への散布もいたします。

 ◆また幹の一部が繊維状に剥がれたような特有の症状も見られます。
「ルリカミキリ」幼虫食害によるもので今回、幹内から見つけることもできました。

今回は、穿孔部へスプレータイプの「メトカルバモール製剤」、主幹や太枝へ「スミチオン乳剤」を施し、今後は様子をお伺いしながらメンテナンス作業を続けていきます。

◆こちらは陽当たり良く（西日やや強く）春の急な猛暑により一部が葉焼けし落葉してしまったシダレモミジです。 

枯損した枝葉のみ除去し、完熟した腐葉土を敷き込み、春から初秋の散水をたっぷりしていただき、今後の様子をお伺いします。

特に日本の春から初秋にかけては高温多湿に成りがちで、木や植物の好まない病害虫も多く発生する季節となります。

また木々への水不足や肥料不足、枝葉の強い剪定などで衰弱してしまっている個体は、病害虫にかかり易くなってしまいますので、特にご注意が必要です！

定期的な予防法や軽度な時点での対処方などで、健全で元気な木々植物を育ててください！☺

◆お庭の樹木や植物は、成長の様子や葉の色や形などから、様々なサインを出してくれます。

日々の観察で、お庭のちょっとした違いにも気づけることが多くなります☺

ぜひこの機会にごゆっくり、お庭を観察してみてください。

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